「初心者向け」PDCAサイクルの概要、実施方法について

Plan Do Check Actの4つの単語の頭文字からなるPDCA(PDCAサイクル)は、Webマーケティングに必ず出てくるフレームワークです。Web担当者なら知っている方も多いと思いますが、何をすれば良いかわかりづらいところもあります。今回は何となく施策を実行するのではなく、PDCAの必要性から継続できる実施方法をご説明します。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルは、計画、実施、評価、改善を繰り返す事になります。

Plan(計画)従来の実績、将来の予想などをもとにして目標、施策を作成する
Do(実施)計画に沿って施策を行う
Check(点検、評価)実施が計画通りに行っているか確認し、課題を見つける
Act(改善)実施が計画に通りに行かなかった課題を対処する

なぜPDCAサイクルが必要なのか?

では何故、Webサイトの運用ではPDCAサイクルが必要になのでしょうか?大きくは3つのポイントがあります。

1.継続の重要性

マス広告はメディア枠を購入して露出を増やす手法で、単発、一方向のコミュニケーションになります。それに対し、Webサイトはユーザーとのコミュニケーションが継続的、双方向に発生するメディアになります。よってコミュケーションを活性化させるためには継続的な取り組みが重要になります。

2.データ入手の容易性

ユーザーとのコミュニケーションの結果をデータとして得ることができます。マスメディアでは施策効果を正確に把握するには難しいですが、Webサイトの場合はGoogleアナリティクスなどの解析ツールを用いて行動データをリアルタイムで知ることが出来ます。データが取れるということは、結果的に課題の発見がしやすくなるということになります。

3.修正の容易性

修正をすぐに反映できるところも特長になります。今までのマーケティング手法では、修正が難しい完全パッケージでの入稿が求められましたが、Webサイトの施策は修正にかかる金額が相対的に低く、リリース後でも必要な修正は可能です。課題への対処は実行したいタイミングで行うことができます。

PDCAサイクルの実施方法

KPIの設定

先ず、PDCAサイクルではWebサイト運営の目標を定めます。Webサイト分析から様々なデータが利用出来ますので、重視する指標を選ぶ作業が必要になります。

キーとなる重要な評価指標をWebマーケティングではKPI(Key Performance Indicator)と言います。例としては、表示回数、訪問回数、製品ページへの訪問数などをKPIとして設定します。それぞれ目標数値が明確になっていますので、順調に進んでいるか、最終的に目標に到達したかどうかが明確にわかります。

また、KPIの中でも特に重要な指標がKGI(Key Goal Indicator)になります。複数のKPIを設定する場合でも、KGIが明確に定義されていれば、評価や判断のぶれは無くなります。
KGI・KPIの詳細についてはこちらもご確認ください。
「初心者向け」KGI・KPIの違いと設定方法について

なお、理想的には製品シェアなどのマーケティングの全体目標からWebマーケティングの目標を導出し、さらに施策に落とし込み数値を定める方が良いです。しかし実際には、「前回はPVが5万で、予算は今回の半分だったので、目標は10万にする」など、過去の実績、前提となる予算のバランスから決まる場合が多いです。

目標数値の設定方法に多少の主観的な操作が残ったとしても、目標を定めてPDCAサイクルを実施する経験が重要になります。継続することによりデータとともに経験が蓄積され、KPI選定、目標数値の算出の精度が上がります。

環境を整備

次に、PDCAを実施する環境整備を行います。基本的には企画、アクセス解析、制作を実施する3者が必要ですが、企画、効果検証は企業内で持ち、制作を外注するという体制が多いです。この場合は、発見した課題、改善の方向性をWeb制作会社に正しく伝えて、改善策の実現度合いについてチェックすることが重要になります。

また、密なコミュニケーションを取るためには、データ共有も重要になります。理想としては、同じアクセス解析のレポートデータを関係者が簡単に見られる状態になっている事です。検証、制作を行う外部の制作会社にもアクセス解析のアカウントを発行し、同じデータをリアルタイムで共有できると良いです。

チーム運営

PDCAサイクルの運用では、分析結果や発見した課題の共有が必要になります。ここでは関係者とのミーティング内容を決めます。

「定期的実施する」ミーティング頻度は1週間に一度なのか、2週間に一度なのはかプロジェクトの規模、重要度によって異なりますが、分析結果の共有や、次のアクションについての議論を行うミーティングは、定期的に行います。定期的に行わないと、徐々に優先度が下がり、最終的に実施しなくなる場合があります。

「レポート作成は短時間で行う」分析作業は、あくまでも課題を発見して次の打ち手を探るためのものです。レポーティングのための報告書作成は省力化します。解析ツールの画面を見ながら打ち合わせができるなら、それでも良いです。

「改善点とセットで報告する」「ここの数字が届いていない」と報告するだけのミーティングでは意味がありません。必ず「次は●●すべきである」と、改善点とセットで報告するようにします。単なる進捗報告ならメールで十分です。何が課題で次にどう取り組むかを検討する場にします。

「ニュースを入れる」ミーティングを繰り返し行うと。いつも傾向が変わらず、ミーティングが緊張感が無くなります。報告にはできるだけニュースを入れる方が良いです。大げさなもの出なくて良いので、新しい視点からの分析、今まで議論されていなかった課題点などを提供する方が良いです。

「全体で共有する」分析結果を共有したり、課題に対する施策を行いその結果を見ることで、指標に対する妥当な数値や、こうすれば数値がこの位よくなるという感覚値が生まれてきます。これはチームにとっての資産になりますので、チームメンバー全員に共有します。

実行

 PDCAサイクルを組織に浸透させるには、「トライアルとして実行する」スタンスが良いです。例えば3ヶ月など期間を設定して、実行します。いきなり大人数ではうまくいかないので、2、3名の少人数のチームで企画、アクセス解析、制作の役割を分担し、1週間ごとにミーティングを行いながら、結果の確認、次の施策の決定を行います。

  1. キックオフミーティングを開き、役割分担とスケジューリングを行う
  2. 担当者が解析して、課題を発見する
  3. ミーティングで課題を共有し、解決策を議論、決定する
  4. 制作担当者が必要な修正を行う
  5. 検証担当者が検証する
  6. ミーティングで検証結果を共有し、次の作業を決定する

初回は1〜6全てを実施し、2回目以降のサイクルでは3〜5を繰り返します。1週間のサイクルを2ヶ月回すと約8回の検証、改善を実施する事になりますので、組織に根付かせるには十分な期間になります。

まとめ

PDCAサイクルを取り組むには、時間と根気が必要になりますが、継続すれば結果が出やすい運用改善ではあるので、是非できるところからPDCAサイクルを実施していって頂ければと思います。

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