企画・設計では戦略策定フェーズで明確にした課題に対して、具体的な施策に落とし込む作業を行います。打ち手を決めるフェーズになり内容次第では結果の成否に大きく影響するので、漠然と企画ありきで進めるのは危険です。効果的な施策をきちんと設計することが重要になります。
Webサイトに掲載している商品・サービスに対してどうユーザに興味を持ってもらうか。それには、コンテンツの見せ方を具体的に検討する必要があります。代表的なものとして大きく4つの型に分類することができ、Webサイトが達成したい目的、実施期間、予算などにより採用するコンテンツ形式を決定します。
コンテンツ形式 | 内容 |
ファクト型 (基本情報) | 商品・サービスに関連する調査データ、統計データを利用することでコンテンツの客観性を持たせることができます。 |
ユーザーボイス型 (体験談) | 実際に商品・サービスを購入、利用したユーザーは最大のセールスマンです。見込み客が自分と似た状況のユーザーボイスを見ることができれば共感をしやすくなり、商品、サービスを利用につながる可能性が高くなります。 |
ユーティリティー型 (お役立ち情報、選び方) | ユーザーに役に立つ情報を手軽に提供する方法です。コンテンツの価値を高める作業に加え、便利さを付加すれば、よりWebサイトの接触機会が増える傾向になります。 |
オーソリティー型 (著名人、専門家の評価) | 著名人、専門家に商品を評価してもらう手法です。第三者から語ってもらうことにより、一定の信頼感を持たせることができます。 |
また、商品・サービスの特性に合わせて、コンテンツのアプローチも工夫する必要があります。例えば「テーマパーク」「リゾートホテル」などのように、感覚に訴える必要があり、体験しなければ事前に価値がわからないものに関しては「格好良い」「憧れ」といったキーワードを用い、イメージを膨らませるアプローチが適しています。
その一方で「精密機器」「半導体」など専門性が高く、ベネフットを論理的に語る必要があるものには「競合よりも精度が高い」「コストが削減できる」といった、特長・スペックを訴求するアプローチの方が適していると言えるでしょう。
商品・サービス例 | 商品・サービス特性 | コンテンツ例 |
テーマパーク、リゾートホテルなど | 感覚に訴え、体験しなければ 事前に価値がわからない商品 | イメージ訴求、体験談など |
スポーツカー、バイクなど | 感覚に訴え、ベネフィットを 論理的に語る商品 | イメージ訴求、スペックなど |
精密機器、半導体など | 専門性が高く、ベネフットを 論理的に語る商品 | 特長、スペック、選び方など |
語学学校、資格取得学校など | 専門性が高く、体験しなければ 事前に価値がわからない商品 | 特長、選び方、体験談など |
Webサイトの目的を検討をする際に「PV数を上げる」「ユーザー数を増やす」ことに注力する場合があります。短期的な目標としては良いですが、「企業としてどの様にユーザーと接するべきか?」「ユーザーにどの様な体験をしてもらうか?」など、長期的な視点で考えることも大切です。それを実現するためには、企業とユーザー間のコミュニケーションプロセスを可視化した「カスタマージャーニー」が必要になります。
カスタマージャーニーはユーザー視点で企業活動を見える化ができ、アクションにつなげられるフレームワークです。私たちはこのカスタマージャーニーを用いて、企業とユーザーとの接点を明確化します。
サイトマップの設計方法として、既存のWebサイト構造を踏襲したり、競合Webサイトの構造を参考にしたりしますが、それ以外にユーザーの状況、目的に応じて分かりやすく情報を再構築することも検討したほうが良いでしょう。代表的な構造手法としては、ポータルサイトで利用されている「ツリー型」、ECサイトの購入プロセス(次へ、戻るという動作)に導入されている「直線型」、おすすめ・レコメンドなどの「関連型」があります。
ユーザーにとってWebサイトが使いづらかったり、探している情報がすぐに見つけられない状態はビジネスの機会損失に繋がります。このような操作性の課題を検討する工程がUX設計です。UXはUser Experienceの略で、ユーザー体験のことを指します。見た目だけでなく、機能の使いやすさや、使用した時の気持ち良さなどを考えて設計を行います。
UX設計は通常、「ユーザー調査」「画面設計」「プロトタイプ作成」というプロセスを経て行われますが、私たちは「アクセス解析」「ワイヤーフレーム設計」のタイミングで実施いたします。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を指します。Webサイトに関連するキーワードで検索した際に、検索結果の上位に表示されるように、Webサイトを検索エンジンが理解しやすく、高い評価を得る形式で構築します。
一般的にユーザー大半は検索結果一覧の1ページ目、多くても3ページ目付近までしか閲覧しないと言われています。そのため、検索エンジンから集客を図るならターゲットとするキーワードで上位表示させることがとても重要なのです。私たちは戦略策定フェーズにて実施した「アクセス解析」「キーワード選定」「ターゲット分析」によるコンテンツ対策と、開発フェーズのコーディング対策を用いて精度が高いSEO対策を施し、結果に繋げていきます。