「知っておきたい!」Webブランディングの基本について

以前までのブランディング機会はマスメディア、広告に限定されていましたが、Webによってオープンになりました。時間、場所の制約が少ないWebにおけるブランディングは、どのようなものか基本からご説明します。

ブランドとブランディング

ブランドとは「消費者の心に蓄積されたモノ、サービス」のことであり製品、サービス、販売員、営業マン、店舗、カタログ、広告など、あらゆるUX(ユーザーエクスペリエンス/顧客体験)によって形成されます。そしてブランディングとは「消費者視点から発想し、消費者の知覚を理想の状態へ高めていく」マーケティング戦略の1つになります。

ブランディングがうまく行けばブランドロイヤル(ブランドへの忠誠心)により、長期的な売り上げが期待でき、無駄な広告を行う必要が無くなります。例えばAppleをイメージしてみると分かりやすいです。Appleの製品を無条件に信頼し、機能に関わらず購入するユーザーは多いです。

Webブランディングの特長

Webが発達する以前は企業が直接消費者に情報発信できる機会は限られており、店舗で商品に触れてもらう、営業がセールスする、マスコミに取り上げてもらう、広告を掲載すると行った程度で、このような施策はコストが多く掛かっていました。

しかしWebには制限がないため、製品、サービスの紹介だけではなく、開発ストーリー、企業のビジョン、メッセージ、プロフィールなども発信できます。これらのブランディングを訴求するコンテンツの表現方法は、Webではテキストから動画まで多岐に渡ります。

さらにWebの特性は一方通行の情報発信ではなく、消費者とのインタラクティブなコミュニケーションができます。メールマガジン、SNS、問い合わせフォーム、チャット、バックエンドの顧客データベースなどを用いたCRM(Customer Relationship Management)もWebブランディングの重要な要素になります。

なお、時間、場所の制約が少ないWebサイトにも苦手なところがあります。広く消費者に対して情報を届けること、つまり広い初期ブランド認知を作る施策は得意ではないです。TV、新聞などに代表されるマスメディア、ニュースメディアの方がはるかに多くの消費者に初期のブランド接点が提供できます。

Webサイトの初期ブランド認知施策としては、消費者の関心事にあわせたコンテンツをWebサイトに蓄積し、見つけてもらうコンテンツマーケティングが主流になりつつあります。

Webブランディングのポイント

Webブランディングにおいては、コンテンツと取り組みがバラバラであっては効果を生みません。また当然ながら視覚的に影響を与えるデザイン要素も一貫性を持たせて、消費者の認識を共通のものにする必要があります。

あわせてWebでの使い勝手、使いやすさという意味のUIデザインもユーザー体験に直結し、ブランドイメージに影響します。例えば飲食店の利用などがイメージしやすいです。美味しい料理を素敵な空間で提供するレストランでも、メニューが分かりづらかったり、スタッフの態度が悪ければ、ブランド体験としては良い結果にはならないです。

一貫性を持たせるコンセプト

Webには部署をまたがった多くの人が関わるため、コンテンツとコミュニケーション、デザイン要素がバラバラにならないために必要なのが「コンセプト」になります。マーケティング戦略の策定時に定めた「誰に」「何を」「どのように」を言語化したコンセプトを軸に、全てのコンテンツ、コミュニケーション、デザインを設計するのがセオリーになります。

まとめ

時間、場所の制約が少ないWebブランディングは、コスト、効果に大きなメリットがありますが、実施するにはWebの特性を意識する必要があるため、今回ご説明したポイントを押さえて検討してみましょう。

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