サーバーという言葉は聞いたことがあると思いますが、具体的にどのようなものかわかりづらいと思います。ここではサーバーに関する基本と代表的なサーバーの種類をご説明します。今後サーバーの運用を考えている方は是非ご覧ください。
インターネット上にホームページを公開するには(ネットワーク) 以外にも、サーバーと呼ばれる仕組みが必要です。サービスを「利用する」機器である端末と異なり、サーバーは「サービスを提供する」ものです。Webサーバーやメールサーバーなど、用途に応じたサーバーのソフトウェアをインストールして、様々なサービスを提供します。
常にホームページを表示するために稼動するWebサーバーは 24時間365日電源がついていたり、スムーズな表示のために高いスペックであったり、稼働中はモニターやキーボードなどの入力が不要であるなど、パソコンと異なる点が多々あります。
サーバーにインストールするソフトウェアには、ホームページの種類に応じた設定が必要です。ソフトウェアの構成はパソコン同様「OS」からはじまり、Webサーバーやデータベースサーバーなど基本となる機能を提供する「ミドルウェア」、CMSやECサイトなどのコンテンツを構築するための「Webアプリケーション」など、レイヤーにより名称も異なります。
24時間365日電源を落とすことがないサーバー機器は、CPUやメモリなどに高いスペックを必要とするため、高価なハードウェアになります。記憶媒体としては安価で大容量なHDD(HardDiscDrive)以外にも、 衝撃に強いフラッシュメモリ技術を利用しSSD(SolidStateDrive) を搭載して高いスペックを実現するサーバーもあります。
設定したサーバーを設置する場所も自宅やオフィスだけでなく様々です。災害に強い「データセンター」と呼ばれる専門の建物では、停電や地震などの被害でサーバーが止まらないように対策されているので安心です。ホスティングやレンタルサーバー、クラウドのように、ハードウェアを所有せずに利用するだけのサービスでは、サーバーはこのデータセンターに設置されています。
サービス | 運用 | 設置場所 | セキュリティ | 災害対策 | 調達時間 |
自社サーバー | 自社 | 自社 | ◯ | △ | △ |
ハウジング | 自社 | データセンター | ◎ | ◯ | △ |
ホスティング | 業者 | データセンター | △ | ◯ | ◯ |
クラウド | 業者 | データセンター | △ | ◯ | ◎ |
サーバー動作の履歴を残したログデータからは、機器の物理的状況やリシースの使用状況、ユーザーのアクセス履歴など、トラブルの原因が特定できます。例えば、ユーザーのアクセス集中でサーパー負荷がかかり、Webページの問階に時間が掛かる場合には、ログデータを解析して原因を特定し、改善策を施します。
文字の羅列であるログデータの閲覧には専門知識が必要ですが、専門知識がなくてもグラフィカルなインターフェースのアプリケーションを利用すればサーバーを把握することが可能です。